テスカトリポカを読んだ(ネタバレなし)
どうも
ぺろりです
「テスカトリポカ」 佐藤 究[文芸書] - KADOKAWA
直木賞&山本賞のW受賞をしたテスカトリポカを読みました
表紙のインパクトと内容のアングラさに興味をそそられて発売直後に飛びついてしまいました(´-`)
いやー久しぶりにこんな長い小説を読みましたが、よくこんなの書けるな〜と凡人はただただ驚くばかりの内容
さまざまな登場人物がいてそれぞれに深い物語があり、そしてそれらの人物が密接に絡み合っていく
緻密な計算や構成があるからこそこんな複雑なストーリーでも破綻せず最後まで読み切れるんだと思うんですがプロってやっぱりすごいな〜
この作品作るのにどれほどの時間をかけているんだろうか...
といっても読む側の頭が弱いので途中はちょっとややこしかったかな?
誰が誰で誰が何やったんだっけ??ってな感じ笑
そして読み終えた後には社会というか世界が怖くなります😇
内容はフィクションでしょうが現実社会で起きてることを小説風に書いてるだけで、今も世界のどこかでこの本の中みたいに苦しんでいたり富を得てる人、関係もないのに巻き込まれている人がいるのかと思うとちょっと...
表沙汰にならないだけで日本でも色々あるんだろうけど、それでも世界に比べたら日本って平和だよね
平和ボケって言われるけど平和で何が悪い!
ボケて世界のことに目を向けられなくなるのは悪いことかもだけど普段生活をしていて命の危険を感じる瞬間ってほとんどない
そんな安心して暮らせる日本は僕は幸せだと思うしこれからもそうであって欲しい
まあ色々と考えさせられる本でしたし好き嫌いは別れるかな?
ただ!!物語の終わり方自体はすごくあっさりしてるんだけど、なんか今までのダークな雰囲気の中に少し光が刺すような、すごく清々しい気持ちになれる締めくくりでした
いや、決して人によっては明るい感じじゃないのかもしれませんが、なんか肩の力が抜けて泣ける人もいるんじゃないかなと思うほどいろんな感情がどっと押し寄せてきます
小難しい話は多いですが読み切った後の達成感や満足感はとても高いと思います!
もし機会があれば読んでみてください〜
では!